なんとなく不安

不安とは、未来のことを心配することから生まれる感情です。
不安は私たちにとって大切な感情で、不安があるから、未来に起きるかもしれないリスクに備えることもできるのです。
理由もないのに常に不安を感じそれが長期間続く、もしくは強い不安を感じ続けると、日々の暮らしはつらいものとなります。
不安に支配されて、日常生活に支障が出て仕事に行けなくなったり、外出ができなくなったり、人と交流することが怖くなったりすると、一人で過ごす時間も多くなり孤独感を感じるようになることがあります。
不安だけではなく、イライラ、焦燥感、過敏、集中困難、抑うつなどの精神症状や、過度な緊張、首や肩のこり、頭痛やめまい、ふらつき、動悸や息切れ、食欲低下、下痢、睡眠の問題などの身体症状につながっていくこともあります。
不安があなたを困らせている場合、それをやわらげるのにできることを、いくつかご提案させていただきます。
不安をゼロにすることを目指すのではなく、不安を穏やかにし、自分の手に負えるものとすることを目標にできるようサポートとさせていただきます。
不安を感じた時には
◆身体を落ち着ける
不安を感じているとき、人は浅く早い呼吸をしがちで、緊張感から体にも力が入りがちです。この状態は、さらに不安を強めてしまいますので、まずは身体を落ち着かせてみましょう。
呼吸法を行って、呼吸をゆっくりとリズミカルにしていくことや、身体をリラックスさせていくことも、不安を穏やかにしていくことに役立ちます。
◆イメージしてみる
まだ見ぬ未来をネガティブにイメージしていることから、不安が生じていませんか?
まずは、ポジティブなイメージを思い浮かべてみてください。不安が募った時は、「ネガティブになっている自分」を客観的に遠くから見るようなイメージをしてみると少し気持ちが楽になることがあります。
◆今を大切にする
不安は、まだ起こっていないことを恐れる気持ちで、ほとんどの場合、今現実的に問題が迫っていますか?
起きるかどうか分からない未来を案じて、つらい時間を過ごすより、今を大切にすることを心掛けてみましょう。
◆体調を整える
睡眠不足や過労、体調不良も、不安を高めることがあります。なるべく睡眠時間を取り、生活習慣を見直してみることも大切な一歩です。
よくあるケース
子ども時代の不安定な家庭環境で、いつも不安を感じてきたことが現在の不安感に影響している事があります。
不安には、あなたの考え方やとらえ方のクセが関係していることが多いものです。
カウンセラーは、あなたが考え方やとらえ方のクセに気づき、適応的な考え方やとらえ方ができるよう、そして一歩、踏み出していけるようお手伝いさせていただきます。