親子関係の悩み

近い存在であるから干渉してしまう
親の存在を「わずらわしい」「あまり好きではない」という方は多くいます。
親からの期待があると、その好意を無駄にはできず、時にはその期待に応えるために自分の限界を超えて頑張ってしまうこともあります。
そして、このことは子供(本人)の人生に悪影響を及ぼしていることが多々あります。
特に母親との関係がストレスとなり不調をきたす人は多いです。
・良かれと思って、進学先を決める
・又は、就職先を勧める
・そして怖い事に、結婚を無理に勧める親も多く存在しています。
そうしたお互いに自立できず、親も子供(本人)も精神的な負担を抱えてしまっているケースが多いのです。
依存とは
先回りしてしまう
まず、子離れできずお互いに自立していない場合、親の特徴としては、子供がやることを先回りしてしまう事です。
確かに親の助けがなければ、何もできない時期が子供にはあります。
成長するにつれて、直接親が手を出さなければならない事は減っていくはずです。
それをいつまでも、自分がやった方が早くて上手に出来るから、とばかりに手を出すことが子供(本人)の未来にとって本当に必要でしょうか。
子供は失敗をしながら人生を学んでいきます。学びの機会を奪ってしまわないよう、後ろでサポートをすることが本来の親の役目であります。
常に子供の事だけを考える
常に子供の事だけを考え、親と子が一体化していることも大きな問題となります。
子供の事だけを考えなければならない時期は確かに存在します。
それも成長するにつれて減っていくものです。
いつまでも子供のことを考える親は、自分の人生が子供の事だけ、という場合が実際に起きているのです。
このような親も子供も精神的に苦しい感情をいつまでも抱えるよりも、少しづつでもお互いを信頼し、お互いが自立をし、必要なタイミングでサポートができる関係になれることが良好な親子関係といえるのです。
親の意見を押し付ける
親の意見を押し付ける事も、子離れできず自立できていない親の特徴でしょう。
親としては、自分が正しいと思うからこそのアドバイスなのでしょうが、別な見方をすれば、成長した子供をまだ未熟な考えしかできない存在、間違ったことばかりやってしまう永遠の幼少期のようにとらえていることがあります。
このようなケースでは、親としての支配する欲求が強すぎることが影響していています。
誰もが支配欲求を持っているものですが、日常での不満や不安が強まると誰かを支配したい欲求が強くなります。
それは、弱い立場である人に向けられます=子供です。
その為に、子供に自分の意見を押し付け従うようにさせてしまうのです。
エスカレートしたケースでは虐待に繋がる危険な問題として考えてもおかしくないのです。
子を持つ親として、言葉で子供に心理的虐待をしていないか振り返るタイミングも必要です。
母親父親のコンプレックス
母親父親コンプレックスとは、母性や父親を心理的、経済的に必要以上に求め、母親父親から離れることができない状態を指します。
母親父親コンプレックスは、子供だけでなく母親父親も同じように子供に依存します。
これは「共依存」と言われます。
(共依存:特定の相手を頼り、そのもう片方も相手に頼られることで無意識のうちに自分の存在理由を確認している状態のことを言います)
この関係性が強いと子供の場合には、親離れができず、母親の場合には、子離れができなくなってしまうと言われています。
共依存の原因について
この原因として挙げられるケース
- 子供に対して過保護すぎる(過保護型)
- 子供の思うがままにさせる(過服従型)
- 子供を支配する(過支配型)
などの3つが、母親父親コンプレックスを引き起こす原因と考えられています。
対策
対策としては、お互いに自立を目指すことです。環境を変え、親との繋がりは必要なタイミングだけと決めます。
母子一体化
子離れできない、自立できない親の特徴としては、母子一体化が挙げられます。
母子一体化とは夫婦関係よりも、母親と子供との繋がりが異常に強い家庭環境のことを言います。
このような母子一体化の原因としては、夫が家族に関心がなく、仕事で忙しく父親が不在の家庭と言われています。
こうなると、母親は子離れできなくなってしまうとされています。
現代では、シングルファザーで子育てをされている父親が上記のような母子一体化現象を起こしているケースが増えています。
嫁姑問題
また、こうした家庭で育った子供が大人になり結婚すると、嫁姑関係に影響し問題となることがあります。
義母からしたら大事な息子を奪われたと感じていれば、嫁と良好な関係を築くことも難しくなり、三角関係(息子・嫁・義母)になります。
この対策としては、息子が母と距離を置き、夫婦がそれぞれに良い関係作りをすることが必要とされています。
子供が大切なパートナーと一緒に人生を歩む姿を、そっと見守ってあげられる関係性が本来あるべき姿なのです。
お互い自立できないと
・子供が自分で考える力が弱くなる
・依存性人格障害
・子供が自分の人生を自分で決める力が弱くなる
お互い親と子の将来を考えた時、どうしたらいいか親としてしっかりと考えてあげることが必要です。
お互いの自立と信頼を道を歩み始めたいと感じられた方はご相談ください。