記憶の上書き

くれたけ心理相談室
心のカウンセリング

私たちは楽しい記憶、辛い思いをした記憶を視覚、嗅覚、聴覚を使い思い出すことがあります。

例えば、懐かしい香りに触れた瞬間や涙を流した日々に聞いた音楽、辛い時期に使っていた同じ物を見た時、胸が締め付けられるような感覚を味わった経験があるのではないでしょうか。

楽しい記憶やきらきらと輝いている素敵な記憶ばかりではないものが、正直な所なのかもしれません。

見ないように聞かないように、行動は変化していき、いつしか心と記憶の中でカテゴリー分けされていくのでしょう。
題名は、「嫌な記憶」でしょうか。
過ぎ去った出来事を変えることは不可能ですが、その記憶に何度も触れる瞬間があった場合、果たして自分が刻み込んできた感情や記憶がすべてではなかったと思い感じることがあるのかもしれません。

なぜなら、あの時のあなたと今在るあたなは様々な思いをされたことにより、心も豊かに成長を遂げられ、同じ思考や捉え方ではない状態だということです。
しかし、記憶はあの時のまま、あの時のあなたの視点から感じたままで辛い過去として残されているのです。

今のあなたであったら、辛く苦しんだ思いや記憶を客観視することは可能なのかもしれないのです。
私たちは、環境や関わる人を変えても、ベースの課題は継続していることが多いようです。
人生の中で、学びなさいと言われているかのようですね。

向き合うことや振り返るという言葉は、心に重く圧力をかけやすい印象です。
あの頃のあなた、今のあなたは同じではありません。怖がらず、飛び込めるタイミングに恵まれる瞬間があったとしたなら、一度辛い過去を上書きし改めて、再スタートを切ることができるのだと考えています。

長い間、心の奥深くにしまっていた出来事です。無理をする前向きではなく、タイミングがきたら、どのようなものがあなたを苦しめていたのか、覗いてみるということです。
良き感情もネガティブな感情も、あなたの事を理解してくれていない誰かに見つけられて引っ張りだされることもあるのが人生です。
それならば、自分自身で整理をつけておくことで、今後起きうる対処にもなり、新しい自分の一面が創り出されていくのでしょう。

くれたけ心理相談室では、海外、北海道から沖縄まで心のケアに努めるカウンセラーが在籍しております。
目にとめていただいた方のお近くにも、寄り添い伴走される心の専門職がいらっしゃることを願っています。一人で抱えきれなくなることもありますし、孤独を感じることも自然なことなのです。

同じ世界で生きている人と人、誰もが紙一重なのかもしれないのです。
一人じゃない。必要な際は、安心してお声かけください。

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公認心理師 田中絵里

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田中絵里
田中絵里公認心理師 福祉医療系専門学校講師・ケアマネに従事
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